2014年09月16日

ツンデレ桃太郎

高原生活を味わいながらダイエット禁煙に励んでいる最中、もう、ひとりのパートナーである愛犬桃太郎が、ソファの背もたれから落下して、打ち所悪く、下半身麻痺となってしまった。八歳のスムーズ・ダックスで半年ほど前から椎間板ヘルニアになり薬を飲んだりしていたのだが、こんなにも突然、断末魔の叫び声とともに不慮に事故が起きるとは・・・・。
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 手遅れと言われる中、徹夜で見守った後、夜明けの新幹線で帰京して、日本動物医療センターに駆け込み、MRI、そして手術、入院を経て、連日リハビリに。入院中の面会時間には、端からみたら滑稽者に違いないだろうが、誰よりも早く出かけ、誰よりも遅くまで救命室の小さなベンチに居座っていた。大勢の看護師さんたちが飛び回る中、邪魔だとは知りつつ、ひたすら、そばにいてあげたかった。そうでなくては落ちつかない自分がいたのだ。
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 それというのも病院は違ったが、二代目の子は、入院した翌日、見舞いに行こうとした矢先に亡くなったという知らせを受けていたし、事故が起きてからというもの、桃太郎は、幼少の頃のように、いかにも自信なさげな暗い眼をした子になってしまっていたからだった。担当の看護師さんに「こんなに長くいてごめんなさいね」と言うと、「いいですよ。桃太郎君が安心してくれますから」と気持ちよく答えてくれたときの嬉しかったこと!
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 その間、たくさんの子たちが、入れ替わった。しまいには親しくなって、声をかけるとゲージの柵すれすれまでよってきて私に挨拶してくれる。うちの息子は、ははん、また、来たな、という顔で、盗み見るようにチラリと見るだけで、そっぽを向き、甘えようともしない。お見舞いに来た方が、それを見て、「桃太郎君は、ツンデレなんですね」と言ってくれた。初めて聞く言葉。ツン・デレ。いる時には、ツンとすましこんでいて、いなくなると慌てふためく。なんて言い得て妙な言葉。
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 実際、私が不在のリハビリには、先生や看護師さんたち、ひとりひとりに挨拶をするために、必ず戸口までよろよろとした脚で出向くほど愛嬌があるらしい。
 あれから一か月。お陰様で、奇跡は起きて、今は、エックス脚や川の字型になりながら、一日、五分、散歩に出られるようになった。煙草の方は、なおるようにと願掛けの意味もあったので、一本も吸っていません。
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posted by アンジェリカ at 16:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 立木アンジェリからのお便り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする