2017年06月12日

年を取ると幸福感に満たされるという理論

 近年、認知症や尊厳死などネガティブなことばかりがクローズアップされているが、最近の研究で、九十歳を過ぎると多幸福感に満たされ、特に百歳を過ぎると「家庭を守った」など個人的な達成感に満たされて「今が一番幸せ」と思える人々が大勢いるという統計が出たそうだ。
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 それはお金が沢山あるなしにかかわらず、また身体的機能の具合すら余り関係ないらしい。本当なのかと眉に唾をつけてしまうのだが、賢く時を送り、加齢に添った喪失に対する対処法がうまくゆけば、あり得ることなのかも・・・と勇気が湧いてくる。
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 それに、もう一つ。今は子供に頼れない時代なので明日を思い描く時、孤独の淵にさいなまれそうになるのだが、こちらの方は「見えないものとの絆が常にあり、孤独感はほとんどなくなる」という。ほっと胸をなでおろさずにはいられない。
 これを「老齢的超越感」と云うらしい。
 私としては「上級的超越感」と呼びたい。ぜひとも。
 百寿者が五万人を超えたので、ようやく統計がとれたらしいのだ。
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 こうしたポジティブな話を、なぜ、新聞や週刊誌は書かないかといかぶる。
 そこで、他の調査結果を調べてみたら、認知症を一番怖がっている世代は、なんと六十代七十代ではなく、活字における決定権を持っているであろう「五十代」であった。だから、上の世代への警戒態勢を大きく騒ぎたてたいのかもしれない。それはそれで気持ちはわかるが、心地よい軽快な部分への刺激も、同時に活字として知らしめてもらいたい。
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 もしかしてこれはボケの別版なのかもしれないとも疑うが、若い時からずっと探し求めてきた仙人的安寧の世界が、ひょっとしたら現存する可能性が出てきたというだけで一条の光になる。できるかぎり幸せ度を他者と比較せず、自らが納得ゆく生き方を歩んでゆければ、到達できるかもしれないという希望が生まれた。単純な私は、ソノ夜からぐっすり睡れるようになりました。
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posted by アンジェリカ at 12:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 立木アンジェリからのお便り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする