2021年03月06日

大当たり太極拳

 コロナ危機が迫る前、毎朝、それも六時台に明治神宮に行くと、西門近くの芝生の広場ではラジオ体操が盛大に行われていた。遠慮がちに仲間に入ってみたが、皆について行けず、情けない思いをした。帰りがけ、赤松の木の下では有志が集まって、ゆっくりとした動きで太極拳をしている。「あれなら、もしかしたらついてゆけるかも、、、」と横目で眺めていた。
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 それから数年たち、去年の夏、たまたま渋谷区ニュース新聞にシニア対象の太極拳募集の記事を見つけた。往復ハガキを出して、くじで決めるという。
 これまでいくつものスポーツクラブに属してきたが、もともと「身体を動かすことが嫌いなたち」の私は長続きしたことがなく、入会金やの月謝を払っては 退会を繰り返してきていた。それもこれも思い返せば、ラジオ体操と同じように、周りの人達のレベルに合わせようとどこかで無理していたような気がする。特にエアロビクスなどは今でも顔が赤くなる。要は見栄っ張りなのだ。誰も見ちゃいないのに、、、。
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 そこで冗談半分ハガキを出してみた。くじ運は昔からめっぽう弱い。ビンゴで数は揃ったことは一度もないし、町内会でもガラガラをまわす前から「どうせ、テイシュだわ」と呟いて、そのとうりになり、何度苦笑いしたことか。なのに、大当たり。びっくりするほど喜んで、当たったハガキを観音さまの横に立てかけておいた。
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 秋になり、胸踊らせて会場に出向いてみた。何しろ集まっている方々がシニアばかりだから、見栄を張って上手くやろうとしなくてもよい。先生はソフトな女性で気持ちの良い方々。ペースはスローで、休憩時間もたっぷりとってくれる。おまけに会場は、我が家から徒歩で六、七分。聞いてみれば、前は「生徒数五十名近かかったらしいが」、コロナで十五名に。新人は私ともう一人の男性のみ。多くの仲間が落選したらしい。
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 あれ以来、これまでのように怠けて行かないでは、落選した方々に申し訳ないような気がして、確実に行けるように時間をやりくりしている。良いことずくめの最後は 、費用は1円もかからず、ゼロ円なのだ。ありがたいな。
 最近、とみに思う。寂しかったら、今のうちから自分で手立てをしよう、と。
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posted by アンジェリカ at 13:35| Comment(0) | 立木アンジェリからのお便り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする