2021年10月09日

情熱のダイエット

 生前、夫の病がひどくなるにつれて、私は毎日のようにプリン、羊羹、ジェルなどを食していた。施設の帰り道には必ずカフェにより、大きなケーキを二個、食していた。シュークリームだったら三個である。お店の人が呆れ果てていたかどうかも知らない。ともかく脳の芯を柔らかくするため、心の痛みを慰めるため、家を出る時から決めていた。それだけが楽しみと言っても過言ではなかった。
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 気づいた時は、五キロ近く体重が増えていた。かつて必死の思いでダイエットに成功して、なんとかキープしていたというのに、、、。おまけに「散歩嫌いのシンバ」も「いっしょに食べる相棒」 にさせられて、スムーズのダックスなのに、八キロを超えてしまった。平均は五キロあたりなのに、我ながらひどい親である。
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 本気でなんとかしなくてはと思ったのが六月。まずは胃を小さくすることから始めた。それを経て、一気に炭水化物断ちを決行した。パン、ご飯なしで、野菜中心のシチューを何種も作り、腹一杯食した。甘いものが恋しい時は、ゼロシュガーを皿にばら撒き、指先につけて舐めた。ウオーキングもしっかりやりだしたら、効果的面。階段を一段ずつ降りるように痩せていった。
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 九月の頭、シンバをジムニーに乗せたり降ろしたりしていたら、腰に激痛が走った。部屋の中でも、シートを替えるため屈んだり、捻ったりすると、不意に激痛が襲い、しばらく何もできない。このまま行けば、近い将来、相棒を手放さなくてはいけなくなるかもしれないし、いつ、自分が床に伏せって、歩けなくなることもあり得る。恐怖で、身がすくんだ。
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 今は、二人して腰のため、膝のため、心臓のため、情熱のダイエットに。私の方は短期間で四キロ痩せたので、これからが正念場だ。一方、シンバの方は、0、7キロがやっと。好きなお肉をたっぷりやれない分、愛情込めて接してゆこうと心している。
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posted by アンジェリカ at 22:50| Comment(0) | 立木アンジェリからのお便り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする