2020年05月13日

散歩嫌いシンバ その2

 犬とともに暮らすということは知恵比べでもある。歴代の子たちとも、数々の競い合いをしてきた。シンバを散歩好きするためにスパルタ教育に変えたら、十日後には、通りを歩く人にじゃれることはなくなり、むしろ人が近寄ってくると、怯えた目つきをする。「どうしてかなあ、誰かにいじめられたのかなあ」と一瞬、思い、「あ、それは自分であった」と気が付いた。なんと愚かな母だろう。
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 知識を吸収しようと、アイパットで検索してみたが、それぞれ真逆のことが書いてあり、「あれをしてはいけませんに。これをしてはいけません」が多く、肝心のどうすればいいのかとなると言葉を濁しているように感じた。要は、その子にあったやり方を見つけるほか道はない、と言うことなのだろう。
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 それにつけても、躾という名目がつくと、シンバを平気でひっぱたいたり、何度も同じことを注意しているうちに、カッとなり、尻を足で蹴とばしたりしてしまった。すっかり尻尾を丸めてうずくまっている子を前にして、我ながらすくみあがった。ひょっとしたら、これがエスカレートしたのが虐待なのかもしれないと思いいたったから。人間は自分自身を正当化できれば何でもできてしまうのかもしれない、と。
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 そこで、恥を忍んで告白すれば、私は愛犬が眠っている時に、正座をして「ごめんなさい。もう、二度といたしません」と芝居じみて、なおかつ真面目に床に頭をつけて詫びたのだ。動物相手にそこまでするとは滑稽極まると承知していたが、このコロナの時期、苛立ちがたまっていて、いつ、なんどき、ストレス発散に手や足を出してしまうかわからなかったので。
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 あれから一週間。おやつとパンを沢山持って近くの公園に行く。たどりつくまでの道中、工事の音や車、他の犬を怖がり、伏せをして歩かなくなる。そこでおやつを一口食べては先に進む。通りの向こうに犬が来ると、私はかばうようにじゃがむ。公園にある小さな東屋が本人のお気に入りだ。膝に乗り、鳩にパンをやりながら長い時間を過ごす。なかなか帰りたがらない。社会性を身につけさせるためと、信頼をとりもどすために私も多々、勉強中。娘を育てる時には、その余裕がなかったのが残念。
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posted by アンジェリカ at 20:02| Comment(0) | 立木アンジェリからのお便り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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