2022年08月11日

iPadでのライン

 私は重度の機械音痴である。四十歳、生まれて初めての初仕事は、自民党自由新報の記事をまとめることだった。その時、「手書きの原稿でなく、ワープロで」と言われて機械に触った。それからワープロ時代が終わり、日本全国、血眼になって中古のワープロを探しまくった。
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 今、使用しているコンピュータは、ワープロ機能だけにしていて、調べものはiPadにしている。軽井沢の家は広さだけはあるので、二階の一部屋は本で埋まっているのだが、iPadの便利さと比べたら月とスッポン。使いだした時、古代アレキサンドリアの図書館を背中にひょいと背負っているのも同然だと感激した。
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 教えてくれたのは、こちらの年下の知人。それも会社の部長さんで、十年近くなる。なにしろ携帯電話はガラ系で通してきたし、これからもその予定でいる。けれども世の中はスマホ時代。同年齢の女友達から「 ラインをやろう、やろう 」と誘われて、誘われるたびにゾッと身震いしてきた。しかし このコロナ時代。誰もが閉塞感の中にいる。最も親しい友人の一人も「  Cメールではキツすぎる 」と半年に一度はやんわりと脅迫してくる。
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 そこで、仕方なく、しかも真剣に「 スマホに変えようかな」と相談すると、「やめた方がいいですよ。きっと、全てがごっちゃになりますよ」と即答された。そして、「じゃあ、そのご友人とだけラインができるように、iPadで試してみましょうか」と言ってくれたのが数日前。見事、開設することができた。けれども、猿も木から落ちることがある。うっかり、その友人だけでなく、皆さんに開設知らせを本名で送ってしまった。
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 今は冷や汗タラタラである。その方たちに、お詫びの仕様もない。
 文明の進化は、果たして便利になったのか。それとも不便になったのか。
 部長さんの言葉である。
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posted by アンジェリカ at 22:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 立木アンジェリからのお便り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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