軽井沢に到着後、大量の生活用品や食料が届く。一ヶ月前に地元の宅配便と契約しておいたからだ。これまでは 農協の朝どりの生卵や気取った大型スーパーに買い出しに行くのが一大イベントであったが、腰の悪化を防ぐために諦めた。その運んできてもらった「とうもろこし」と「枝豆」があまりに美味しくて 数日間 食べ続けたら、見事に前の差し歯の一本を やられてしまった。まだぐらついていないけれど、歯茎が痛い。笑い話のようなものである。
去年の夏は階段を一段踏み外して転び、今年は、、、というわけで、年を重ねるということは、新たな出来事に遭遇してゆく冒険のようなものだと思わずにいられない。その一方で、吸い込まれそうな青空と圧倒的な緑のそよぎに囲まれて、一日,一日、呆けている自分がいる。
今朝は夜明けに雨の音で目が覚めた。庭の苔が色濃くなっている。ひとり生活になってから,夜の八時には床に入り、明け方に起床する。そして朝の光を浴びるため,愛犬と外に出る。愛犬シンバは今年6歳になり、こちらのベットにひとりで登ることができなくなっていた。この子もだんだんと 変わってゆくのだ。
娘一家が来た時、「 自分が死ぬなら、このリビングのこの場所で緑に包まれて逝きたい。よろしくね」と言ったら「真冬じゃ無理だね」と返され,二人で笑った。
見上げれば緑。
どこに行くのでもないが、毎日が 天からもらった日々のように偉大だ。


